ソニーAIが米田肇氏をアドバイザーとして招聘

～ ミシュラン三つ星評価を史上最速で獲得したシェフと ガストロノミー・フラッグシッププロジェクトを推進 ～

株式会社ソニーAIは、人工知能（AI）の基礎的な研究開発を通じて、「人類の想像力とクリエイティビティを解き放つAIの創出」を目指しており、ソニーグループの既存事業領域である「ゲーム」と「イメージング＆センシング」に加え、新規探索領域として「ガストロノミー」をその研究開発のフラッグシップテーマに設定しています。そして、ガストロノミー・フラッグシッププロジェクトにおいて、シェフの創造力や調理能力向上に貢献するレシピ創作支援AIアプリや調理支援ロボティクスの研究開発と、これら活動の礎となるコミュニティによる共創活動を2020年末より本格的に始動しました。

この度、ソニーAIは、ミシュラン三つ星評価を史上最速で獲得し、大阪・肥後橋のレストランHAJIMEオーナーシェフの米田肇氏を2021年4月より「アドバイザー」として招聘しました。今後、米田氏と共にAIとロボティクスを活用した未来のレストランの在り方を根本的に再定義する活動を推進していきます。ソニーAIは、米田氏よりミシュラン級レストランのビジネスとその運営についての洞察を得ると共に、共創活動を通じて得られる知見や成果を展開することで、ガストロノミーコミュニティへ貢献していきたいと考えています。

株式会社ソニーAI　代表取締役 CEO　北野宏明のコメント

『ソニーAIは、史上最速でミシュラン三つ星評価を獲得し、世界でも先見の明があり革新的なシェフの一人である米田シェフとパートナーになれることを大変嬉しく思います。我々は、AIとロボティクスの活用を通じて食材の調達から調理、サービス、そして持続可能性も含めて、米田氏と共にレストランの未来について大胆に再想像する旅へ歩みだすことにわくわくしています。ソニーAIは、「シェフ・インタビュー・シリーズ」を通じて、ガストロノミーコミュニティが世界規模の課題へ高い関心とコミットメントを有していることを学び、単に美味しい食事を提供するだけでなく、AIとロボティクスなど先進技術を利用して人々と地球の健康に貢献する未来のレストランのビジョンを構築したいと考えています』

HAJIME オーナーシェフ　米田肇氏のコメント

『生命は、環境変化と食の変化と共に進化をしてきました。ガストロノミーの最先端において、新しい境地を開拓するということは、まさに生命の進化への責務が問われてきます。そして、アナログとデジタルが関わりを持つ時、さらに大きな転換期が訪れます。AIとロボティクスの活用は、今までの調理を模倣する範囲を超え、世界にある様々な食に関わる課題解決から新たなクリエイティブに至るまで、全ての可能性に繋がります。ソニーAIと共にそのひとつひとつの新しい扉を開いていくことに心から興奮しています。料理の根源にあるものは「希望」です。世界に多くの希望を、そして感動を届けるプロジェクトにしていきたいと考えています』

＜ソニーAIについて＞

ソニーAIは、AIの研究開発を加速し、ソニーグループの有するイメージング＆センシング技術、ロボティクス技術や、ゲーム・音楽・映画等のエンタテインメントの資産を掛け合わせ、全ての事業領域における変革と、新たな事業分野の創出に貢献することを目標としています。そして将来的にはソニーの事業ドメインの枠を超えて、世界規模の課題解決に対する貢献へとつなげていくことも目指していきます。

なおソニーグループは、2018年9月に「ソニーグループAI倫理ガイドライン」を策定しており、多様なステークホルダーとの対話を進めるとともに、ソニーグループにおけるAIの活用や研究開発を促進しています。

＜米田肇氏について＞

米田氏は幼い頃から数学に興味を持ち、近畿大学の理工学部で電気工学を学びました。1996年に電機業界でエンジニアとして仕事を始め、1998年にガストロノミーの世界で創造性と芸術を取り入れる道へキャリアを転換しました。料理学校を卒業後はフランスと日本のレストランで働き、2008年に最初のレストランをオープンした後、ミシュラン史上で最速のわずか17か月で3つ星評価を獲得しました。米田氏の料理は「The Best Chef Awards Asia No.1」を含む賞や称賛を獲得し続けており、世界のトップシェフ100人に贈られる「100 Chefs Au Monde」や「Asia’s 50 Best Restaurants Award」、GAULT&MILLAUではBest Chef of The Yearにあたる「今年のシェフ賞」を受賞しています。

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